マレーシア出身、現在は東京を拠点にしながら、ダイビング教育機関PADIでサステナビリティ·ストラテジストとして働くZen。仕事でも、プライベートでも、気候変動問題やサスティナブルライフスタイルと向き合う彼女の想い、そしてバックグラウンドについて訊いた。
そして、ヨガインストラクターとしても活動している彼女のセルフラブジャーニーとは??
[Organic cotton bra top(ivory) 着用]
「わたしはマレーシア出身で、東京は8年目。今は世界最大のダイビング教育機関PADIでサステナビリティ·ストラテジストとして働きながら、副業でヨガも教えていたり。2020年にマレーシアで立ち上げた海洋環境団体「ProjekWaste」も運営しているんだ。」
普段の生活から、サスティナブル意識の強い彼女。日頃から、海や緑など自然との触れ合いでリチャージすることが多いそう。
「普段はできるだけエコでサステナブルな生活を心がけて、それを周りやSNSで発信しているよ。とにかく自然が好きで、休みの日は海や緑の中でリチャージする。ワインとコーヒーが好きで、それ以外はいつも家でごろごろしてるかな。」
[PROJEK WASTEでの活動の様子]
彼女の本職のサスティナブル事業では、グローバルに海洋保護への取り組みをしているそう。
「ダイビングを通じて、海洋保護や市民科学への貢献を目指し、ダイバーや海好きの人々にノウハウを提供したり、発信しているんだ。それから、ダイビング業界をよりサスティナブルに発展させるために、エコツーリズムの取り組みの提案や企画をしたり。アメリカ本部と提携するNPO団体のプロジェクトや宣言を日本向けにローカライズしたり、他企業や団体とのパートナーシップやコラボレーションを通じたCSR活動の企画と運営にも取り組んでいるよ。」
副業として、ヨガインストラクターとしても活動するZen。彼女の腕に刻まれた「セルフラブ」のタトゥーがとても印象的だ。彼女にとってセルフラブには、長いジャーニーがあるそう。
「これは、2018年に初めて入れたタトゥーなんだ!自分が日本で成長している中で、初めてセルフラブの意味を理解した経験を刻みたくて、日本語で入れたの。いつでも自分で見えるように、腕に自分の方を向くように彫った。デザインのイメージは、アジアの夜景にあるネオン看板みたいに明るく、たくさんの人に届くメッセージになるように、という感じかな。」
[Organic cotton basic bra & shorts (olive/size S) 着用]
「日本に来たばかりの頃は、周りに溶け込もうと必死に日本語を勉強して、日本人のファッションやスタイルを真似したりして。そのうちに自分のアイデンティティを見失っていってしまったんだ。そんな時、セルフラブという言葉が海外で流行り出して、ジャーナリングやウェルネス、ヨガに興味を持ち始めたの。ヨガを深めていくうちに、哲学やスピリチュアルな面にどんどん惹かれていって、インドでヨガを勉強してきたんだ。
ヨガを深めていくと、心と体の調子にフォーカスするようになって、自分のケアや体の声を聞くことをより意識するようになった。コロナ禍で、長い期間マレーシアに帰国したことがあったんだけど、その時に自分のルーツを改めて見つめ直すことができたんだよね。無意識的に周りに合わせず、自分らしさをを誇りに持って表現していいんだな、と気づいたの。」
出身地であるマレーシアと、東京。彼女はこの2つを行き来する中で、アイデンティティに悩み、もがきながら、自分らしさと向き合い続けた。その経験が積み重なり、今までまいた「セルフラブ」の種を咲かせたんだと語ってくれた。
「私にとってセルフラブは、自分への接し方や、自分自身の過ごし方だと思う。自分を愛し、尊敬し、そしてより素敵な自分を目指して成長に投資していくこと。人それぞれストーリーとジャーニーがあるから、何よりも比べないことが大事。私は普段からジャーナリングをしたり、定期的に心理セラピーを受けて心のメンテナンスもしているよ。それから、他の先生や師匠のヨガクラスに参加して、自分自身のスキルを磨き続けることも大切にしているよ。」
[Organic cotton bra top(ivory) & Asana pants 着用]
最後に、気候変動や環境問題のために普段どんなことを意識しているのか尋ねてみた。
「普段、個人的に意識していることは、使い捨てプラスチックを断ったり、コンポストを行ったり、ゴミの量を最小限に抑えること。家が狭くて頻繁に引っ越しをするから、なるべく物を持たない、必要のない物を買わないミニマリストの生活を心がけているかな。お家の電気は、再生可能エネルギーを提供する電力会社を使ったり。そして、定期的にビーチクリーンや水中クリーン、パーククリーンをしたり、サステナブルなテーマのイベントを開催したりもしているよ!あとは食事かな。環境への配慮のために、なるべくお肉を控えたフレキシタリアンの食生活を実践しているんだ。」
18歳にマレーシアから来日、早稲田大学の国際教養学部で環境学を専攻して卒業。2020年、マレーシアで若者主導の団体「ProjekWaste」を立ち上げ、海洋保全と環境意識向上に焦点を当てた活動を行う。現在、ダイビング教育機関PADI Japanでサステナビリティストラテジストとして働きながら、フリーランスのヨガインストラクターとしても活動。環境保護とウェルネスを結びつける取り組みや発信が主のフォーカス。